辛坊治郎が遭難した件。どうも彼は自己責任論者と見做されているようだけれども、明確なそれを示す話がない(イラク人質事件は微妙な模様)。 さて、こういう問題の時に、考えなければならないこと。愚行権に基づく(まあ愚行に限ったことではないが国民の)行動について、国家はコストを負担する。海難は基本無料だし、山岳の場合も民間が出動するに至らない(警察のみで完結する)場合は費用がかからない。これもある種の文化に対するコスト負担といっていいだろうけれども、危険なことを避けようとしている人から見ると納得感の少ない費用ではある。 だから「自己責任」なんだから助けなくていいよみたいな話出てくるんだけど、そういうわけにも行かない。こういう言い方するのもなんだが、一定量の愚行についてはそれを保証するのが社会のデザイン。大雨の日に河原でキャンプとか、アホかと言いたくなるようなことは沢山あるけれども、理由によらず救助が