どうしてですか!? と語気を荒く陳情訴訟したくなる。秋の花粉についてである。 なぜならば秋。私の人体は花粉症に犯される。中空を乱無する花粉にたいし、排斥運動がなされるのか、目のかゆみ、鼻づまり、喉のいたみ、全身の倦怠感。その複合状態をカルマとして背負う。ここが地獄でなければ、なんと呼ぼうか。 まぁべつにそれは仕方ない。俺の人生だ。だけどどうしても得心のいかないことが2点ある。それが地獄のなかの煉獄。だから述べたい。というか叫びたい。全国民に訴えたい。以下の2点である。 春に比べて被害者が少数 ブタクサというネーミング 春に比べて被害者が小数 秋の花粉症発症者は、春に比べてすくない。ゆえに理解者がすくない。春の花粉に悩まされた人間たちは、秋に苦しむものに対してなんの念慮ももたらさない。 ひとは春に眉を焦がす。地底より呱々の声をあげる花粉にたいし戦々恐々とする。飛来する花粉は、まるで水中に群れ