【シンガポール=永田毅】タイ発電公社(EGAT)は、東日本巨大地震の影響で電力の供給能力が低下している東京電力に、発電機2基を周辺の設備も含めて丸ごと無償で貸し出すことを決めた。 8月をめどに東京周辺で計約24万世帯分の電力供給を始める見通し。 貸し出されるのは、タイ東部の発電所にあるガスタービン発電機で、電力の供給不足時にのみ稼働する予備設備だ。発電能力は、1基あたり12万2000キロ・ワット。貸出期間は3〜5年で、東京電力などが、発電機の輸送、設置、運転を行う。設置場所は、検討中としている。 東京電力は、地震の影響で、多くの原子力発電所などが運転停止に追い込まれ、夏場の電力不足に対する懸念が高まっている。今回は、東京電力からの支援要請に、EGATが応じたという。