日本の菅義偉内閣官房長官は17日の記者会見で、日本のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加について、「日本は慎重な態度を取る。今のところ参加は考えていない」と述べた。この問題で、日本は「兄貴分」の米国のメンツを立てなければならず、また自国の利害得失について慎重にそろばんをはじいてもいる。だが筆者が思うに、日本がAIIBを拒絶するのは理性的な選択とはいえない。これは自国の発展のチャンスを部分的に放棄することを意味するからだ。「環球時報」が伝えた。(文:周永生・外交学院日本研究センター副センター長) 中国がAIIBの設立を提唱すると、米国はまず日本に連絡を取り、参加しないよう求めた。日本は米国の勧告に配慮せざるを得ない。日本が最も懸念するのは、AIIBが発展して、日本と米国が主導するアジア開発銀行(ADB)が片隅に追いやられること、AIIBがライバルになることだ。そこで日本はAIIBを複雑