【ワシントン古本陽荘】国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した米国の秘密作戦の詳細が米メディアによって明らかになった。同容疑者を暗号名「ジェロニモ」(白人の侵入に抵抗した先住民族アパッチ族の戦士)と呼び、米海軍の特殊部隊「シールズ」が、潜伏先を模した施設で数週間にわたり強襲訓練を重ねた上での突入だった。 作戦開始は現地時間の2日未明。イスラマバードの北約60キロのアボッダバードにあるビンラディン容疑者の居宅(3階建て)で、隊員らが目指したのは容疑者が家族と住んでいると分析した2、3階部分だった。同容疑者の側近らが反撃、銃撃戦は約40分間続いた。 「ジェロニモを確認」。ホワイトハウスの危機管理室で報告を待っていたオバマ米大統領らに、現場の状況を伝えるパネッタCIA(米中央情報局)長官からの一報が届いた。隊員らが3階で発見したビンラディン容疑者は女性を「盾」に銃