コロナ禍で、日本でも急速に利用が定着したビジネスの1つが動画配信サービスです。その代表格とも言えるネットフリックスは、2021年に契約会員数が世界で2億人を超え、株価も600ドル台まで上昇しました。しかし、2022年度1Qの決算説明会で会員数が10年ぶりに減少したことを受け、株価は半分以下まで暴落しました。2010年台以降、やや神話的に扱われていた「サブスクリプション」というビジネスモデルに対する不安が世界中を駆け巡るきっかけになりました。今回はそんなネットフリックスを中心にサブスクモデルの限界を探りつつ、レッドオーシャン化してしまった業界でネットフリックスが生き残る道を探りたいと思います。 学習院大学法学部卒業。早稲田大学商学研究科修了(MBA)NHK(日本放送協会)、放送作家、WOWOWでのプロデューサーを経て現職。専門は、ビジネスモデル、イノベーション・プロセス、コンテンツビジネス、