小学館のスマートフォン向け漫画アプリ「マンガワン」のシステムデータを不正に改変し、制限を超えて閲覧できる時間を16万時間超にまで引き延ばしたとして、警視庁が12日にも私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで、東京都内に住むIT大手ヤフーの男性社員(25)を書類送検する方針を固めたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。 小学館は事件当時、アプリ向けに配信する漫画について、毎日一定時間は無料で閲覧でき、さらに代金を支払えば制限を超えて読むことができる仕様にしていた。 捜査関係者らによると、男性はいったんスマホにダウンロードしたアプリのデータをパソコンに移し、改変していたとみられる。不正に閲覧できるようにした時間を代金に換算すると7000万円相当に上っていたほか、手口を自身のブログに書き込み、インターネット上で公開していたという。 書類送検容疑は2016年3月10日ごろ、アプリのデータを改変し