数字は正直であり冷酷である。上の投票数は、今回の自民党総裁選の実態を如実に表している。今回の総裁選は、派閥のボスたちが何とかその力を保持すべく性懲りもなく蠢(うごめ)いた。如実にそのことを表しているのが、西村氏の43票という議員票である。世代交代・脱派閥という若者連合(党改革派)を阻止するために押し立てた西村氏に票をある程度回したのである。だが、そんなことは大っぴらには言えない。だから地方票は11票しか出なかったのである。 世代交代・脱派閥を若い世代が本気で行う気なら、世代交代派から統一候補を擁立すべきであった。その場合の候補者は、たぶん河野氏でも西村氏でもなかったのであろう。残念ながらご両人は自民党総裁としてはまだまだ勉強不足である。経験不足である。もっと衆知を集めて統一候補を模索すれば、“然るべき人”がいた筈である。そうすれば地方票の半数以上が若き統一候補に集まったであろう。そうすると