音楽専攻学生を対象にした絶対音感と相対音感の国際比較研究の結果,日本の学生は絶対音感の能力が優れている反面,音楽において最も大切な相対音感の能力が弱いことが初めて明らかになりました。この結果は,日本の音楽教育(ソルフェージュ教育)が本来あるべき効果をあげていないことを示しており,それを見直す必要があることが示唆されます。 この研究は,新潟大学人文社会科学系(人文学部)フェローの宮崎謙一名誉教授を中心とした,日本,中国,ポーランド,米国の研究者から成る国際研究チームによって行われ,平成 30年 11 月 27 日に米国の Music Perception 誌に論文が掲載されました。 本研究成果のポイント日本の音楽大学では世界でも群を抜いて絶対音感を持つ学生が多い。その反面,中国や欧米に比べて日本の音楽学生は相対音感の能力が弱い。この結果は,日本の音楽教育があまり効果をあげていないことを示して