「妊娠したら仕事を切られた」 「子どもを産むことがすごく悪いことだと感じた」 そう話すのは首都圏の自治体で保育士として働いていた女性です。子どもが大好きで幼い時から憧れていた保育士になったはずだったのになんで…。取材を進めると法律でも育児休業の取得が認められていないことがわかってきました。その理由は非正規雇用の臨時職員だから。たとえ何年働き続けても関係ないといいます。待機児童を減らすために全国の自治体で増加した「臨時保育士」。苦しんでいる多くの人の声を知ってほしいと思い取材を進めました。 (ネットワーク報道部記者 岡田真理紗・國仲真一郎) 埼玉県ふじみ野市の公立保育園で臨時職員として働いていた高野麻美さん(39)は去年6月、2人目の子どもを妊娠しました。 契約は半年ごとの更新。この保育園で働き始めてからおよそ2年がたち職場の雰囲気にも慣れてやりがいも感じていました。出産後もこのまま仕事を続