先週、女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップで、日本はアジア・オセアニアゾーンのグループ1部の8カ国でトップに立ち、ワールドグループ2部への復帰をかけたプレーオフ進出を決めた。だが、このことはよほどのテニス通でなければ知らないだろう。 1部と2部を合わせて16カ国あるワールドグループから転落した上、話題性の高いクルム伊達公子も一昨年にフェド杯とは訣別している状況では無理もない。日本のテニス界はすっかり錦織一色になり、それとともに女子テニス全体への興味も失われてしまったかのようだ。 先の全豪オープンでも、本戦に出場したのは奈良くるみと伊達の2人だけで、どちらも1回戦で姿を消した。過去2年はグランドスラム全てに出場した土居美咲がランキングを落として本戦に入れず、予選ではその土居を含めて8人全員が敗退。錦織圭の活躍には、多くの若い女子選手も「刺激になる」「上昇ムードに乗りたい」などと意気込んで