HTTP リクエストスマグリング(Http Request Smuggling, HRS)は、フロントエンドの Web サーバー(リバースプロキシー、ロードバランサーなど)とバックエンドの Web サーバーで、 HTTP リクエストに対し異なる解釈をしてしまうことで発生する脆弱性です。 この脆弱性が悪用されると、攻撃者によって作成されたリクエストを別のユーザーのリクエストに追加し、フィッシング、クロスサイトスクリプティング(XSS)、キャッシュ汚染、セキュリティ制御のバイパスなどの影響を受ける可能性があります。 本記事では HTTP リクエストスマグリングについての概要から対策方法についての解説と、実際に公開されているライブラリの脆弱性について少し掘り下げて解説します。 HTTP リクエストスマグリングの概要 HTTP リクエストスマグリングが発生する仕組み HTTP リクエストスマグリン