タグ

ブックマーク / yashio.hatenablog.com (3)

  • 「ドン」がネットワークのくびれで機能する - やしお

    森喜朗元首相の女性蔑視の価値観・言動が問題視され、五輪組織委の会長辞任のニュースが流れている時に、たまたま森功『同和と銀行』を読んでいた。森喜朗はこれに近いと考えると分かりやすいのかもしれない、とふと思った。 20年前に数々の舌禍で内閣支持率7%で退陣したのに、再び公的な要職に就けるのは何なんだろう。再びその言動が批判されても、理事会からは退任させられることもなく、「余人をもって代えがたい」と擁護される。 普通に考えれば「余人」は絶対にいる。もっと若くて能力が高く、価値観や言動もふさわしい人物は確実に存在する。人の意思による辞任ではなく、理事会が解任することで「この組織の価値観ではない」と示した方が良いだろうと思える。しかし周囲は森喜朗を高く評価して固執しているように見える。そのズレがどうして生じるのか、と不思議な気持ちになっていた。 「調整力」「影響力」「人脈」などが評価されるのだとし

    「ドン」がネットワークのくびれで機能する - やしお
  • システムをハックする首相 - やしお

    安倍首相・内閣の言動がはちゃめちゃだとするなら、「どんな風にはちゃめちゃなのか」というより「どうしてはちゃめちゃが成立するのか」の方に興味があるし、「首相は愚かだ」と嘆くよりは「愚かな事態をシステムはどのように許したのか」を知りたい。 今の時点でどう見えているか記録を残しておけば、10年後くらいに読み返して面白いかもしれないと思って。 はちゃめちゃが成立する構造 はちゃめちゃが安定して存在するには、「はちゃめちゃを許容する構造」と「はちゃめちゃを用意する構造」の両方が必要になる。 おふとん(=眠気を許容する構造)と眠い人(=眠気を用意する構造)の両方がそろって安定した睡眠が成立するみたいな感じ。おふとんだけあっても全く眠くなければ睡眠は発生しないし、眠い人がいてもおふとんが無ければぐっすり眠れず目が覚めてしまう。 それから眠くなかったのにおふとんに入ったら眠くなってしまうといった、「許容す

    システムをハックする首相 - やしお
  • 顕微鏡という光学システム - やしお

    ※この記事は、光学顕微鏡を使ったことのある人以外には全く興味を持ってもらえそうにない記事ですが、顕微鏡をなんとなく知っているという人にとってはかなり面白い話なんじゃないかと思っております。 顕微鏡の初心者にとって、まず意味不明なのは開口絞りと視野絞りという二つの絞りではないかと思う。なぜ2種類もあるのか(カメラなら絞りは一つしかないのに)、調整しなくても像は見えるのになぜついているのか(実際、小中学校の理科の授業で使う顕微鏡にはついていないのに)。私自身わけがわからなかった。わけがわからなくても、操作の仕方を丸暗記していればそれで事足りていた。開口絞りは「接眼レンズを外して見える黒い外枠の8割くらいの大きさになるように調整する」、視野絞りは「接眼レンズを覗いて黒い外枠に外接するように大きさを調整する」、という操作法だ。しかし、どうしてそうするのかという理屈を長いこと知らずにいた。ところがこ

    顕微鏡という光学システム - やしお
  • 1