諸セミナー等における活発な発言により存在感を示している国立大学の学長経験者のひとりに、元三重大学長の豊田長康さんがおられます。 現在は、独立行政法人国立大学財務・経営センターの理事長をされており、学長時代から続けているブログ「ある地方大学元学長のつぼやき」や、ツイッターを通じた積極的な情報発信を続けておられます。 最近印象に残ったブログ記事としては、 加速する大学の2極化と地方大学(その1) 加速する大学の2極化と地方大学(その2)-大学評価について があります。読んでいただくとわかりますが、「大学間の格差」についての危惧を示されています。 なかでも気になったのは、国の政策担当者、つまり文部科学省の役人の地方大学軽視の意識です。 最近、文部科学省が示した「大学改革実行プラン」をテーマとするセミナーやシンポジウムが、国公私立大学を問わず各地で盛んに開催され、文部科学省の担当者が基調講演やパネ