反復開発は、初期段階におけるリスク削減と価値創成とのバランスを計画的に取ると最も効率的になることが分かっている。つまり、反復ごとに重視するものに優先順位を付ければ、最大の価値を提供する中でビジネス、組織、プログラム、および技術にとって最大のリスクを示す機能の開発を選ぶことになる。しかし、これら2つの目的(最大のリスクと最大の価値)は必ずしも常にそろっているわけではなく、早期の価値創成か早期のリスク削減のいずれかの計画的選択が余儀なくされる。 リスクを削減すれば、既製品(COTS)の選択やアーキテクチャの安定性、そしてチームの効率に関するわれわれの理解など、技術選択の不確実性も減少する。これらの要因と論理的に正しい見積もりを行う力は直接関係しているため、不確実性の削減は見積もりとの食い違いも低減する。 早期のリスク削減と価値創成はプロジェクトの成功にとって重要であるため(図2参照)、適切な基