コクヨによれば、琵琶湖では湖水の汚濁に合わせるようにヨシ群落が減少した。1950年代後半には260ヘクタールあったヨシ群落は、現在130ヘクタールにまで減らしているという。滋賀県では1992年に「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」(ヨシ群落保全条例)を制定し、ヨシ群落を「守る」「育てる」「活用する」活動を支援。しかし、よしずやよしぶき屋根の需要が衰退したことなどが原因で、ヨシの活用は十分とはいえないという。 そこでコクヨ工業滋賀では、ノート、メモ、コピー用紙など、ヨシを使用した紙製品8種類を製造・販売する。ヨシの活用を促進するだけではなく、琵琶湖の環境保護意識を幅広く広めることに貢献するという。また、ReEDENシリーズの売上0.2%をヨシ苗の購入やヨシ刈りを行うNPOへの協賛に充当する予定だ。 琵琶湖は1960年代から湖水の「富栄養化」によって生態系が変化し、アオコの発生が恒常化