世界に通じるモノ作り。本誌はこれまで高い技術と生産能力を持つ日本企業を多く描いてきた。その対象はトヨタ自動車やソニーといった大企業に限らない。規模が小さく、知名度が低くても、産業界に欠かせない製品や部品を作る中小企業が全国に数多くある。 このシリーズでは本誌の人気コラム「小さなトップランナー」から優れたモノ作りの現場を紹介した記事を連続で取り上げる。
会社に勢いがないと嘆く経営者たち。その多くは、昔からの儲けの仕組みを変えようとしていない。今こそITの威力を理解し、新しい経営基盤を築かなければならない。「まず経営戦略ありき」を忘れずに、改革の青写真を描くことが大切だ。 「なぜ、売り上げが伸びないのだろう」「なぜ、新しい顧客が獲得できないのだろう」「なぜ、コストが削減できないのだろう」――。 中堅・中小企業の経営者からは、今なお、似たような悩みが寄せられている。私がITコーディネータとして、数多くの中堅・中小企業と付き合ってきた経験からいえば、これらの問いに対する答えは1つに集約される。それは、「何年も前の儲けの仕組みのまま、“なぜ”を繰り返しているから」だ。 インターネットや携帯電話が普及したり、規制緩和が進んだりと、世の中は猛烈なスピードで変わっている。経営環境の変化が激しいなか、企業は常に経営変革・業務変革を繰り返して競争力の維持向
「研究開発(R&D)はリソースが潤沢な大企業の方がやりやすいという時代は終わった」─。製造業のR&Dの実態に詳しい専門家は,こう言ってはばからない。R&Dの担い手が,大手から中小企業に移行し始めているというのだ。その背景に何があるのか。大企業は,下請けを上手に使って飛躍的に成長してきた。実はその間,中小企業は大企業の厳しい要望に応えながら,ひたすら鍛錬を積んでいたのだ。苦悩することで生まれるR&D。その実情に迫る。 (池松由香,荻原博之,藤堂安人) 1980年代以降,日本のものづくりの軸足は「高い生産性と品質」から「独創性の高い技術力」に変わってきた。中国や韓国といったアジア諸国の台頭で,生産力と品質力だけでは立ち向かえなくなってきたからだ。 それを裏付けるデータが図1である。国内総生産(GDP)に占める研究費の割合を世界主要国と比べると,2005年度時点で日本は3.55%でトップ。韓国の
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