ソニーは、パソコンの基本形といえる本体とモニター、キーボードの3点セットで構成する「デスクトップ型」の商品開発を打ち切り、モニター部分に本体を組み込んだ「一体型」に切り替える。パソコンは省スペース性などからノート型に需要がシフト。海外勢の低価格デスクトップ型攻勢も激化しており、ソニーは一体型で独自色を打ち出して販売拡大を図る。 ソニーのパソコン「VAIO」で、3点セットのデスクトップ型は高性能機「タイプR」の1機種だけだが、20日に発売する新モデルは本体がモニターの背面部に一体化された。今後も「本体が別にある典型的なデスクトップ型は作らない」(パソコン事業幹部)という。 デスクトップ型は拡張性が高く、CPU(中央演算装置)、記憶装置で高性能品を搭載しやすい。また、ノート型より製造コストが安く、最近では5万円を切るものも少なくない。 ソニーは過去、典型的なデスクトップ型を最大4シリーズ展開し