今、「女性」の労働力に大きな注目が集まっている。 ご存じの通り、団塊世代の定年に伴う大量退職、少子化と、日本は急激な労働人口の減少時代を迎え、企業にとっても労働力確保が急務。定年延長、外国人の採用と様々な対策は考えられているが、国内に活用できていない労働力がある。それが女性なのだ。 2008年版の『男女共同参画白書』によると、日本の労働力人口に占める女性の割合は41.4%。労働力人口比率(以下、労働力率※)は、女性48.5%、男性73.1%だ。中でも、既婚女性の労働力率は低く、30代後半の水準は1975年のものに近い数値だという。 結婚や出産を機に、7割の女性が仕事を辞めてしまうという日本。この女性たちに働き続けてもらう。…このインパクトは少なくないわけだ。 (※)15歳以上の人口に占める労働力人口の割合 しかし有効な対策はあるのだろうか? 世界の例を見てみよう。高齢化、少子化に伴う労働力