ゲームが人生のようなのか、人生がゲームのようなのか。(後編)【連載:川田十夢】 2014/09/16公開 前編では、ビデオゲームの起源と進化、コントローラーの変遷。つまり前史について考えた。後編となる今回は、偉大なるゲームクリエイターが築いた初期宇宙を巡り、現実とリアリティを直列でつなぐ次世代コントローラーの可能性について、いよいよ具体的に定義してゆく。 かざすしかないARも、入力窓しかない検索も、全部クソゲーでした。 新しい設計のコントローラーには、新しい定義のゲームが必要だ。かつて、十字キーとファミコンの組み合わせで考え得る最高のゲームタイトル『ドラゴンクエスト』を作った堀井雄二が、まだライター業を兼務していた1986年に、『こんなゲームがつまらない(ベスト7)』という見出しの文章を書いている。要するに、クソゲーの定義を自らの感覚で明文化しているのだが、いま改めて読んでみると、コントロ