俳優の松坂桃李(29)が映画「居眠り磐音(いわね)」(本木克英監督)で時代劇に初主演することが23日、分かった。原作はシリーズ累計2000万部を突破した時代小説家・佐伯泰英氏の同名小説。佐伯作品が映画化されるのは今回が初めてとなる。 18年の映画「不能犯」で連続殺人鬼、「娼年」で娼夫を演じ幅を広げた松坂が、今度は悪をさっそうと成敗する。演じたのは昼はうなぎ屋、夜は両替屋の用心棒・坂崎磐音。人情に厚く、剣さばきが居眠りしている猫のようと評されたことから“居眠り磐音”と呼ばれている。松坂は「時間がゆっくり流れている年寄り猫のような磐音。穏やかで静かな空気をまといつつ心の奥底に青い炎を燃やしている、そんな男です」と語った。 時代劇で初めて主演を務めるため約1か月半かけて殺陣稽古や100匹のうなぎをさばくなど念入りな役作りで挑んだ。「殺陣や所作に加えて、うなぎさばきの練習をしてきたが、非常に難しく