前回はRed Hat Eterprise Linux 4におけるクラスタリングについて説明するとともに、HAクラスタリングを実現するServiceguard for Linux(以下、SGLX)の解説をしました。続く今回は、SGLXを使ったクラスタがどのようになっているかを説明していきます。 SGLXで構成されたHAクラスタシステムは、複数のクラスタノードから構成されているため、ノードごとにそれぞれが固有のIPアドレスを持っています。これをステーショナリIPアドレスと呼びます。 なお、クラスタサービスが起動しているいないにかかわらず、メンテナンスなどの理由により、クラスタノードに直接ログインしなければならない場合は、ステーショナリIPアドレスを使ってアクセスします。 SGLXには仮想IPアドレスと呼ばれる機能があります。仮想IPアドレスにより、クライアント側からクラスタシステムをみる