コンピューターが自動的に銘柄を選択して売買注文を出し、確実に利益を上げる――。そんなロボットが欲しいと投資家なら誰でも夢見るだろう。こうした夢のような株ロボットが実現するかもしれない。アルゴリズム取引の技術向上と普及を目指す「カブロボ・コンテスト」も、そんな期待を抱かせる。 カブロボ・コンテストは、2004年に早稲田大学の研究プロジェクトとしてスタートしたコンピューター・プログラミング・コンテストである。カブロボというのは、銘柄選択から売買発注まで、一定の処理手順に従って株式を完全自動売買するソフトウエアのことだ。 「25日移動平均線を下回ったら売り」「移動平均線がゴールデンクロスしたら買い」などの売買ルールがあらかじめ組み込まれており、条件を満たす銘柄を自動的に抽出して売買注文を出す。コンテストは実際の株式市場の値動きを使って一定期間、このアルゴリズムに基づく仮想的な売買で運用成績を競う
