■大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」■ 上期を好調に折り返したNEC ~2006年早期にLet'snote対抗機投入へ NECが、2005年度上期のコンシューマ向けPC事業を、順調な形で折り返した。 量販店などの店頭市場におけるNECのシェアは、2005年度上期実績で27%。2位の富士通の約20%を大きく引き離してのトップシェアとなった。 2005年度上期を振り返ると、6カ月間を通じて、シェアが大幅に落ち込むといったことがなく、安定した売れ行きを見せていたことが、この高いシェアにつながっている。競合他社が新製品の投入ごとにシェアを上下させていたのに比べると、その差が歴然だ。 NECはなぜ、2005年度上期をトップシェアで折り返すことができたのか。 ●NECが好調な3つのポイント NECパーソナルプロダクツの片山徹社長(兼NEC執行役員専務)は、好調な要因を自己評価として、3つのポイント