スリナム共和国のコバルトヤドクガエル(Dendrobates tinctorius azureus)。(PHOTOGRAPH BY REINHARD DIRSCHERL, ULLSTEIN BILD, GETTY IMAGES) 南米の森林の奥深くには、捕食者から身を守るためにモルヒネの毒性の200倍も強力な毒を蓄えるヤドクガエルが棲んでいる。カエル1匹が蓄えている量でバッファローを1頭殺せるほど強力な毒であるにもかかわらず、彼ら自身にはたいして影響を及ぼさない。なぜだろう?(参考記事:「致死量の8000倍の毒に耐える魚、進化の秘密を解明」) 最新の研究により、ヤドクガエルの神経系は、進化の過程で神経毒への耐性を獲得したことが科学誌「サイエンス」に発表された。この毒は人間に対して、強力でありながら依存性のない鎮痛効果があることが知られており、将来的には鎮痛剤開発への応用にも期待がかかる成果
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