ブックマーク / lju.hatenablog.com (4)

  • “劇場版SHIROBAKO” - three million cheers.

    “劇場版SHIROBAKO” 監督 : 水島努 脚:横手美智子 2020 テレビシリーズから4年後の話。 SHIROBAKOの映画版はムサニが映画をつくる話になるんだろうな、と思ってたけど、その通りの内容。 だけど、物語開始時点の状況がこんなに厳しいというのは予想外だった。 元請をやれてない会社になってることよりも、前作の登場人物がことごとく離散状態みたいになってるところの方がショックで。アニメ業界ってそういう流動性があるものなのかもしれないけれども……。 とにかくテレビシリーズ最初のときよりもずっと厳しい状況。それは会議室での放送作品視聴人数の露骨な差に表れている。こうした対比は他にもあって、あらすじ説明のあとの編開始時、また社用車カーレースになると思いきやエンジンが停まってしまうという象徴的な描写とか。あるいは、ラジオから流れる曲の「仕方ない」とか「みんないなくなった」とかの歌詞も

    “劇場版SHIROBAKO” - three million cheers.
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    t_f_m 2020/03/09
  •  “プリンセス・プリンシパル” - three million cheers.

    あまり期待せずに見始めたらけっこうおもしろかった。 でも最後まで見て全体的に振り返ってみると、ものすごく高い完成度でまとまることができたとまでは言えないかも。 一方で、いろいろポテンシャルを秘めた作品だったと思う。たぶんもっと深く語れることはあるはず。 テーマ上のキーワードは、「嘘」と「壁」。 嘘については1話(case13)で集中的に語られていた。 壁については世界設定としてロンドンの東西、王国と共和国を分かつものとして。最終話にて主人公の閉ざされた心を指す語として。 とくに嘘というキーワードがポイント。 この語は容易に「フィクション」という概念へつながる。 一義的には作品内での主人公の性質。スパイであるために必要とされる嘘。王女と貧者の入れ替えということに伴われる嘘(マーク・トウェインの古典的作品 “The Prince and the Pauper”)。 そして、壁に分断されるロンド

     “プリンセス・プリンシパル” - three million cheers.
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    t_f_m 2017/10/10
  •  酉島伝法 “皆勤の徒” - three million cheers.

    皆勤の徒 (創元日SF叢書) 作者: 酉島伝法出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/08/29メディア: 単行この商品を含むブログ (31件) を見る これはすごかった。この何年かで自分が読んだSFのなかで洋邦問わずトップの位置に着床したと思う。 後述するけど、読むのに多大な労苦を不可欠とするような文章で、流し読むことは無理。でも遅々と進むその歩みごとに受ける刺戟は比類ない。 印象 大森望による巻末解説を最初に目にして、半信半疑ながらも興味が上昇したことが読み始めたきっかけ。 あなたが手にしている書『皆勤の徒』は、現代日SFの極北にそそり立つ異形の金字塔にして、SF的想像力の最長到達点を示す里程標である。 ……大絶賛。 皮相的なプロモーション・トークだったらここまで断言するのはむしろためらうはず。最高レベルの賞賛語句をこれだけ畳みかけられると、さすがにどう見ても物感が

     酉島伝法 “皆勤の徒” - three million cheers.
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    t_f_m 2015/03/25
    "これは他言語翻訳不可能なタイプの小説。" / 英訳されてます。 http://www.tsogen.co.jp/news/2014/04/14041509.html
  •  円城塔 “コルタサル・パス” - three million cheers.

    短編。おもしろかった。 内容をひとことで言うと、現実/虚構という対置を「記述」「観察」という概念で相対化している話。 今後SFマガジンで連載するシリーズのプロローグとのこと。 用語 “コム” ・計算 computation と情報交流 communication の区別がない ・コムは言葉だけじゃなく身振りも伝える ・相手が非存在者である可能性 (この可能性は相対的でもある) ・多数決で自然法則を決めていくようなゲーム “叙述設定” ・まるで21世紀の人間が書いたかのような文章を記す演習 ・見方によっては、叙述設定なる代物はタイムトラベルそのものでさえある →SFにまつわる文体の問題を戯画化してる。つまり、「遠未来でも人は現在と同じような言葉遣いで会話/思考しているのか」という問題。大抵は「単に現在の言葉に翻訳されているだけ」というスタンスで処理されてるんだろうけど、でもこの作品ではあえて

     円城塔 “コルタサル・パス” - three million cheers.
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    t_f_m 2013/03/03
    二重引用 "僕は頭の中を通過していく三点リーダーを暫く見送り、"
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