なるべく毎週火曜日に映画を観て、一週間寝かして配信で喋る。 その内容をテキスト化する再利用式note、「一週遅れの映画評」。 今回は『駒田蒸留所へようこそ』です。 ※※※※※※※※※※※※※ 問題は大きく分けると2つあって、「時間の取り扱い」と「家族」なんですけど。 こうさ、本編でたびたび「ウイスキーができるまでは時間がかかる」って言ってるじゃない? 3年とか5年とかの期間、樽で熟成させないといけない。だからすぐに儲けが出るものではない、みたいな話をずっとしてるわけですよ。だから本当はもっと長いスケールの話をするべきなわけ、3年後こうなった5年たったらここが変わった10年が過ぎてこう決着した……そういう長期的な流れを描くことで、若者の成長や年長者の老い、あるいは人と人との関係なんかを「ウイスキーの熟成」と重ねて語るのが、設定的には期待されてることじゃないですか。 にしては物語のレンジが狭ぇ