当実験所の三浦教授らによる研究成果が、東京大学からプレスリリースされました。 ————— 東京大学大学院理学系研究科の三浦教授らによる研究グループは、日本近海に広く分布する環形動物であるミドリシリスMegasyllis nipponicaでのストロナイゼーションの発生過程を形態学的および組織学的に観察し、詳細な発生ステージを定義しました。さらに発生ステージに従った発生制御に関わる遺伝子群の発現動態を明らかにしました。その結果、体軸の後半部分にもかかわらず頭部形成遺伝子の発現が上昇することが示されました。また、前後軸に沿って体節を決めるHox遺伝子群の発現も同様に変化することが予想されましたが、興味深いことに、Hox遺伝子群の発現パターンはこの過程で変化がないことが示されました。本研究により通常の発生過程がどのように修飾されることで、特異な繁殖様式を持つ動物の生活史が進化するのかということが