東日本大震災後、コマツは工場の電力消費削減に取り組んできた。古い工場を立て替え、生産ラインを集約し、生産技術も省エネの観点で見直した。再生可能エネルギーとして550kWの太陽電池も導入した。バイオマス・コージェネは一連の取り組みの最後の仕上げ。これにより「2015年度までに粟津工場内の組立工場の購入電力量を2010年度比で92%削減する」という目標を達成する(図2)。
大成建設は2014年5月、米を収穫した後に残る「稲わら」から効率良くバイオエタノールを作り出す技術の開発に成功したと発表した(図1)。バイオエタノールは石油の代わりに利用できる再生可能な燃料。収穫後の不要な部分を利用するため、食料生産と競合しない。農家の収入源となる可能性もある。 「バイオエタノールが石油を代替するには、1L(リットル)当たりの製造コストを100円以下に抑えることが必要だ。さらに二酸化炭素の排出量を50%以上削減しなければならない。この2つの目標は業界で一般的に考えられている値だ。当社の技術では、1L当たりの製造コストを70.7円まで引き下げることができ、二酸化炭素の削減率は52%である」(大成建設)*1)。コスト上の目標を大きく上回っており、二酸化炭素の削減率もクリアしたことになる。 *1) エタノール製造工場での製造規模を1万kL/年とし、工場で利用する熱エネルギーを地
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