東京大学大気海洋研究所などの研究グループは10日、グアム島の西方海域で採取したニホンウナギの卵を公開した。 同グループは2009年に世界で初めて31個の卵の採取に成功。今回はそれを上回る147個を採取したことで、精密な産卵場所の解明などに役立つと期待される。16日から同大総合研究博物館で始まる「鰻(うなぎ)博覧会」に展示される。 卵は、6月29日の未明と深夜、水深約150~180メートルの「西マリアナ海嶺(かいれい)」の南端2か所で採取された。直径約1・6ミリで、産卵直後から2日経過したものまで含まれていた。捕食からのがれるため、新月(今回は7月1日)の2~4日前に同じ海域で毎晩、産卵しているものとみられる。