岡山県の倉敷市立自然史博物館(倉敷市中央)で、蛾(が)の一種ウスタビガの「雌雄型」の標本が展示されている。 岡山理科大付属高3年の安達由莉さん(18)が、昨年11月に広島県内で採集。胴体の中央から左側が雄、右側が雌の特徴を持っており、同博物館は「ここまで左右ではっきり特徴が分かれているのは、特に希少性が高い」としている。標本の展示は31日までで、3月には報告発表も行われる。 ウスタビガは、国内では南西諸島以外の各地の雑木林などに生息。安達さんは昨年11月22日、学校の研修で広島県内にバスで向かう途中、休憩に立ち寄った山陽自動車道・小谷サービスエリア(広島県東広島市)で、自動販売機近くにいるのを発見した。左右の形が違うため「雌雄型では」と気付き、袋に入れて保管。翌23日に同博物館に持ち込み、雌雄型と確認された。 安達さんが見つけた個体は、羽を広げた幅が約8・5センチと標準的な大きさ。ただ、胴
テレビ東京に「池の水を抜く」という異色のバラエティー番組がある。今年1月に第1弾が放送されると、視聴者から「こっちの水も抜いてほしい」などの反響が相次ぎ、4月、6月、9月に続編が放送された。11月26日には第5弾の放送も決定している。「やっぱりテレ東か……」とテレビ関係者が度肝を抜かれた突拍子もない企画は、どうやって生まれたのか。番組を手がける伊藤隆行プロデューサーに聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大) ぜんぶ抜いちゃえばいいのに 2016年6月のことだった。都内の公園の池から遺体が発見されたというニュースをテレビで見ていた。池や周囲を捜査する警察の姿が映し出されたが、遺体の一部は、まだ見つかっていないと伝えていた。 「池の水を全部抜いちゃえば、すぐに見つかるんじゃないかな」 そんなことを思ったのは、14年に井の頭公園(東京都三鷹市・武蔵野市)で水質浄化を目的に、池の水抜き作業が
人気オンラインゲームでチートツール(チート)と呼ばれる不正プログラムを使い、強化した改造キャラクターでプレーするなどし、運営会社の業務を妨害したとして、神奈川県警は25日、福島、奈良、徳島県に住む少年3人(17~18歳)を電子計算機損壊等業務妨害容疑で横浜地検川崎支部に書類送検した。 チートには有料アイテムを無料化したり、武器を極端に強くしたりするなどの効果があった。県警によると、チートを使ったオンラインゲームのプレーヤーに対し、同容疑で刑事責任を問うのは全国で初めてといい、横行する“改造キャラ”のユーザーに広く警鐘を鳴らすことになる。 書類送検されたのは、福島県会津若松市の大学1年生(18)、奈良県五條市の高校3年生(17)、徳島市の専門学校生(17)。
盗撮行為を厳しく取り締まるため、カメラを下着などに向けて差し出す行為自体を禁止。現行の条例では対応できないソーシャルネットワークサービス(SNS)などによる嫌がらせも規制対象とする。来年3月の県議会定例会での可決を目指す。 同条例は1999年の施行で、ピンクビラの配布を禁止するために2006年に一部改正された。ただ、IT技術の発達などで悪質・巧妙化する最近の犯罪には対処が難しくなっていたため、2度目の改正に踏み切ることになった。 見直されるのは、〈1〉盗撮行為の取締対象を拡大〈2〉電子メールの連続送信など、多様化する嫌がらせ行為を禁止〈3〉罰則の強化――の3点。 現行の条例では盗撮画像の確認をしなければ取り締まることができない。このため改正では、カメラを衣服で覆われた下着などに向けて差し出す行為自体を禁止とする。背景には、スマートフォン(高機能携帯電話)のシャッター音を消せるアプリを使った
電車とホームの間に足を挟まれた女性を救出するため、車両を押して傾ける乗客や駅員ら(22日午前9時19分、JR南浦和駅で)=繁田統央撮影 22日午前9時15分頃、さいたま市南区のJR南浦和駅京浜東北線ホームで、女性乗客がホームと車両の間に落ちて両足が挟まれた。 車内やホームにいた乗客と駅員が協力し、車両を押して隙間を作って女性を救出。女性は病院に運ばれたが、目立ったけがはないという。 居合わせた乗客らによると、ホームに「人が挟まれました」というアナウンスが入り、それを聞いた乗客が自主的に電車から降りて、車両を押していた駅員の作業を手伝ったという。 JR東日本によると、この影響で京浜東北線に一時、8分の遅れが出た。
約4300万人が利用するICカード乗車券「Suica(スイカ)」の乗降履歴が、今月からJR東日本によって市場調査用データとして販売され始めた。 JR東は「名前などは匿名化している」として、利用者に販売の事実を説明していなかった。国土交通省は個人情報保護法に抵触する可能性がないかJR東から事情を聞く一方、「事前に利用者に説明すべきだった」と注意した。企業の熱い視線がビッグデータに注がれる一方、プライバシー保護については明確なルールがない状態だ。 提供データは、私鉄を含む首都圏約1800駅の利用者の性別、年齢、乗降日時。定期券として使う客の場合も氏名や住所は除き、IDで個々のデータを識別する。日立製作所が購入し、駅ごとの集客力や客層を分析の上で販売。情報料は最低で年500万円になるが、「企業のマーケティング戦略に役立ち、需要は大きい」と説明する。
12日午前9時40分頃、兵庫県宝塚市東洋町の市役所1階市税収納課で、男がカウンター越しにガソリンのようなものが入った火炎瓶を2本投げ込んだ。 火は1階に燃え広がり、約1時間後に消し止められたが、20歳代~50歳代の職員ら男女5人がやけどなどのけがを負い、病院に搬送された。男は市職員に取り押さえられ、県警宝塚署員が現住建造物等放火容疑で現行犯逮捕した。 同署の発表によると、男は、同市山本南、無職高橋昭治容疑者(63)。調べに対し、「腹が立ってやった」と供述しているという。 同署幹部や市税収納課職員によると、高橋容疑者は午前9時30分頃に来庁。市税を滞納し、財産を差し押さえられたことについて、同課の窓口で「生活ができない」と抗議していたが、次第に激高し、バッグの中に入れていた火炎瓶に火をつけ、カウンター内に投げ込んだという。その際、「俺の人生めちゃくちゃや。お前らが差し押さえるからこうなったん
米カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で公開された米軍の無人偵察機「グローバルホーク」(2010年、小西太郎撮影) 政府・自民党は、米軍の最新鋭の高高度無人偵察機「グローバルホーク」を、自衛隊に導入する方向で調整に入った。 尖閣諸島(沖縄県石垣市)を巡り日本への圧力を強める中国や、弾道ミサイルや核開発を進める北朝鮮に対する情報収集能力を高める狙いがある。安倍政権は、2011年度から5年間の防衛力の整備方針を定めた中期防衛力整備計画(中期防)の見直しを決めており、新たな中期防に配備計画を盛り込む方向だ。 民主党政権下で策定された中期防では、無人偵察機の導入は長期的な検討事項との位置づけだった。だが、中国の公船や航空機による尖閣諸島周辺への接近や侵犯が頻発していることで、自民党内に早期導入論が強まっていることを踏まえた。 グローバルホークは高度約1万8000メートルを飛行し、高性能のセンサーや
東京海上日動火災保険は、スマートフォン(高機能携帯電話)向けアプリ(ソフト)を開発する企業が、アプリを巡るトラブルで損害賠償請求を受けた場合などに、訴訟費用や賠償金などを補償する保険の販売を始めた。 市場が急拡大するアプリを巡っては、開発会社が競合相手から著作権侵害で訴えられるなどのトラブルの発生が予想され、保険の需要が高まると判断した。アプリが想定通りに動かず、導入した企業から損害賠償を請求された際の賠償金や、個人情報が流出した場合の顧客への見舞金なども対象とする。 保険金は最大10億円。アプリ開発会社が払う保険料は、売上高10億円の企業が支払限度額1億円の保険に入ると年間約356万円になる。
景品表示法で禁じる「カード合わせ」にあたるとして、ソーシャルゲーム各社が中止を表明したアイテム課金方法「コンプリート(コンプ)ガチャ」。 市場の急成長を支える収益の柱とされたが、ゲーム開発者の間でも露骨な射幸性を疑問視する声は出ていた。 消費者庁はコンプガチャのほかにも同法に抵触する恐れのあるガチャがあるとみており、業界から聴取しながら、どこまでを「違法」とするのか検討している。 ◆「数字がすべて」◆ 「掲示板に『最後のカードが当たらない』って書き込みが殺到してる。次は少し当てやすくしてやろう」 東京・港区のソーシャルゲーム開発会社。冒険ゲームを管理するプログラマーの男性(30)はパソコンのキーボードをたたき、コンプガチャでアイテムが当たる確率を調整し始めた。 「『いいゲーム』と言えるかどうかは、どれだけアイテムを買わせるかにかかっている」と話す男性は、「決め手は『ハイジン(廃人)課金者』
【ワシントン=山田哲朗】米ペンシルベニア州立大の研究チームがカリブ海の島に住むトカゲの新種24種を見つけ、動物学専門誌で発表した。新種は、トカゲでは珍しく、卵ではなく赤ちゃんを産む胎生だった。 研究チームは主に博物館の標本を調べ直す方法で、これまで見逃されていた新種のトカゲを特定した。爬虫類は例年130種類ほどの新種が報告されているが、一つの論文で一挙に24種も新種が追加されるのは珍しい。 ただ、キューバ、ジャマイカなどでは農家がサトウキビ畑をネズミから守るため、1872年にインドからマングースを導入。森林開発の影響もあってトカゲの数が減り、今回特定された新種の半分以上は、すでに絶滅したか絶滅寸前という。
携帯電話やパソコンでインターネットのゲームを利用した小中学生が、多額の料金を請求されるケースが増えている。 兵庫県生活科学総合センターには2010年度は46件の相談が寄せられた。この中には、ネットで知り合った人に有料サービスの使用方法を教わり、親に黙って100万円を使った子どももおり、県は注意を呼びかけている。 同センターによると、ネットゲームを巡る小中学生の相談は、10年度は46件で、07年度の19件から2・5倍に増加。今年度も8月末までで26件と昨年を上回るペースだ。 同センターは、増加の背景には、パソコンの操作に詳しい子どもや、携帯電話を持つ子どもが増えたことに加え、ゲームの利用者登録が簡単に出来ることがあるとみる。 例えば、相談者の息子の小学生男児(11)は、同時に複数の人がネットを介して参加できる「オンラインゲーム」をパソコンで利用。ネット上の“友人”からゲームを有利にできる有料
東京大学大気海洋研究所などの研究グループは10日、グアム島の西方海域で採取したニホンウナギの卵を公開した。 同グループは2009年に世界で初めて31個の卵の採取に成功。今回はそれを上回る147個を採取したことで、精密な産卵場所の解明などに役立つと期待される。16日から同大総合研究博物館で始まる「鰻(うなぎ)博覧会」に展示される。 卵は、6月29日の未明と深夜、水深約150~180メートルの「西マリアナ海嶺(かいれい)」の南端2か所で採取された。直径約1・6ミリで、産卵直後から2日経過したものまで含まれていた。捕食からのがれるため、新月(今回は7月1日)の2~4日前に同じ海域で毎晩、産卵しているものとみられる。
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