ロシア・サハ共和国の首都ヤクーツクにあるマンモス博物館で、マンモスの大腿骨から骨髄を採取するセミョーン・グリゴリエフ館長代行=11月17日(共同) ロシア東シベリアのサハ共和国の永久凍土で今年8月、マンモスの大腿骨が見つかり、内部に保存状態の良い骨髄が確認された。約1万年前に絶滅したとされるマンモス復活を目指し、クローン技術の一種の「体細胞核移植法」などを活用して1990年代後半から研究を続けてきた日本の専門家は「骨髄発見で復活の可能性が高まった」と期待を寄せている。 大腿骨が見つかったのは共和国北部バタガイ近郊の永久凍土。マンモス博物館の研究者らが骨を切断して調べた結果、内部に凍った状態の骨髄を確認。グリゴリエフ館長代行は「初めて見る状態の良さ。骨髄も新鮮で、すぐに貴重な発見と分かった」と話す。 マンモス博物館は来年に近畿大との共同研究に本格的に着手し、マンモス復活を目指す意向で、同大学