富山市にある東洋ゼンマイが、富山国際大学、黒部川左岸土地改良区と共同で、農業用水を利用したゼンマイ式の水力発電装置を開発するそうだ。水量が少なくてもゼンマイを巻いてエネルギーを蓄え、定期的に発電できるようにする。2011年をメドに実用化し、観測装置の動力源などの用途を見込むと報じられている。この水車は富山地方に古くから使われてきた螺旋水車を使うようだ。水量は多いが流れはそれほど早くない数メートルの川に設置されて稼働しているのをだいぶ前に見たことがある。富山にはたくさんあって、川の水を田んぼにくみ上げるのに使われていたのだが、ディーゼルエンジンに駆逐されてしまったのだ。ゆっくり回る回転軸でゼンマイを巻き上げて、あるところでこれを解放して発電機を回し、それを蓄電池に貯めてやればLEDの街路灯などを点灯することはできるだろう。 改札口を通る人の足で踏みつけると発電する素子をNEDOが実験していた