「歯を食いしばりなさい!」――VR(仮想現実)空間で幼い少女に顔をビンタされるデモンストレーションが、ドワンゴのゲームイベント「闘会議2017」(千葉・幕張メッセ、2月11~12日)に出展されている。VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)をかぶり、耳の裏側に電極を装着。VR映像内の少女がユーザーをビンタするタイミングで電流が流れ、ビンタの衝撃を体感できる仕組みだ。 開発したのは、ゆるUnity電子工作部という同人サークル。耳の前庭に電気刺激を与えると、平衡感覚が狂い加速度を感じるという論文(2007年、東京大学前田研究室)を参考に、研究室とは全く関係のない個人集団としてデバイスを作成した(※)。 (※)同論文の内容は医学的に明確な証拠がなく、健康でない人や障害を抱える人などが体験すると危険な場合がある。今回の展示では、記者は事前に説明を受けた上で、同意書にサインをして体験した。