個人向けの「パーソナルコンピューター」という概念を初めて生み出した天才計算機科学者アラン・ケイは、アタリ社の首席研究者だった1982年にオンライン百科事典「Intelligent Encyclopedia」を構想していました。インターネットがここまで普及することなど誰も予想していなかった当時、天才の目にはどういう未来が映っていたのでしょうか。 これはアラン・ケイとブリタニカ百科事典の編集者であったボブ・シュタインの構想を、ディズニーのアニメーターであったグレン・キーンが絵に起こしたもの。 一人一人が端末を持ちそれぞれが必要な情報を見ていたり、ワイヤレスでサーバーにアクセスしていたりというのは今ではごく普通の風景ですが、この絵が描かれた1982年には自動車電話すらそれほど多くは見られなかったことを考えると、相当正確に「モバイル・コンピューティング」の姿が予見されていたことが分かります。 1.