@IT自分戦略研究所ブックシェルフ(6) 『株式会社という病』をいやす @IT自分戦略研究所 書評チーム 2008/7/22 ■知性のあり方 株式会社を経済活動といい換える。もっと簡単に、日々の仕事と言い直す。人と仕事とは切り離せない。人は仕事をしないではいられない。さらにいえば、仕事をするということと、生活をするということは同列で論じられる。つまり、「株式会社という病」とは「人の生活を危うくすること」であるといえる。 知性の欠如が「株式会社という病」の病根の1つであるとこの本には書いてある。知性とは何か。知性とは、自分が「何を知らないかを知っている」ところにその本質がある。その知性が、現代の日本では欠如している。どのように欠如しているのか。 梅田望夫氏や小飼弾氏というインターネットで大きな影響力を持つ人たちがいる。彼らの発言に表象される「知性のあり方」の議論に平川氏は異議を唱えている。「