「前向きな解散って何だよ」 と、バンドが解散する度に思う。それはどのバンドも解散を綺麗に飾りたがりすぎて、円満を強調するがあまり逆に不自然で不格好で 「なら続けてよ!」 と思ってしまうのがファン心理である。別れを切り出す恋人と同じだ。本当に良い女は相手に未練を残さぬよう「あなたに興味がなくなりました」とちゃんと伝えてくれる。ありがたい。バンドもそうあるべきだ。「金でモメました」「メンバーに愛想が尽きました」「これ以上続けても売れる気がしません」と本音をまき散らしてくれたほうがいっそ清々しい。綺麗だ。まあ、どのみち泣くんですけどね俺たちは。 のだけれどチャットモンチーに関してはそんな邪推なく 「あ、終わるんだ」 と不思議と受け入れる事ができた。あの二人が、ネガティブな内容でモメた末に解散!というのはどうも想像がつかない。良いバンドだった。本人たちの言う「完結」という2文字がまさに相応しい。
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