■[生命]リンギス『何も共有していない者たちの共同体』 の序文 わたしが心の中で応援している哲学者 野崎泰伸さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060312/p3)でアルフォンソ・リンギスという哲学者のことを知ったのですが、気になって出版社のホームページにある『何も共有していない者たちの共同体』 の序文(http://www.rakuhoku-pub.jp/books003/jyobun.html)を読んで思わず涙してしまいました。 死は一人ひとりの人間に一つひとつ別のかたちで訪れる、人は孤独のなかで死んでいく、とハイデガーは言った。しかし、私は病院で、生きている人が死にゆく人の傍に付き添うことの必然性について、何時間も考えさせられた。この必然性は、医師や看護師、つまり、できることをすべて行なうためにそこに居る人びとだけのものではない。死に