ブックマーク / sawa.exblog.jp (3)

  • いい経験 | つつがある日々

    同じ宿に泊まっている日人の写真学生が、先日の夕方、見事に沈み込んだ表情で宿に戻ってきた。どうしたのかと聞くと、彼は 「やられました・・・」 とつぶやいた。エルサレムに近いパレスチナ難民キャンプに撮影に出かけていて、地元の人間にカメラと現金を奪われたとのこと。 指先でつついたら後ろに倒れそうなほどに、身体から力と気力が抜けた様子だった。彼は、「心がなえた」と何度もつぶやいた。私にも同じような経験があるので、その気持ちはとてもよく分かる気がするが、海外に長くいれば、まあ一度くらいは誰しも経験することだろう。ちなみに彼はパレスチナは今回が3度目とのこと。 人気のない通りで、二人組の若者に襲われ、首投げされた上に押さえつけられ、顔をぶん殴られたのだそうだ。旅行者が刃物で脅された、というのはエルサレムあたりではたまーに聞くが、そりゃ珍しい。 パレスチナ人は、めったに人を殴らない。 怒涛の口論はしょ

    t_kei
    t_kei 2006/10/06
    「かわいそうなパレスチナ人」 なんて、いない。
  • 隣村のできごと | つつがある日々

    今、これを書いているのは、夜の1時前。 静まったラファハの町に、上空からの無人攻撃機の耳障りな音が響いている。一段と高度を落としているのか、普段よりさらにけたたましい。時折、爆撃音が聞こえる。それは、誰かの頭上に降った砲撃の音だろうか。 昨日の夜中も激しい爆撃の音が響いていて、家主のHが 「眠れなかった」 と言っていた。幸い、私はその攻撃が始まる前に眠りについて、ぐっすりだったので、朝まで攻撃のことを知らなかった。 まったく、知らぬがホトケ、だ。 が、今夜は、攻撃が始まる前に寝損ねてしまい、この状況下で、なかなか寝付けそうにもない。今回の攻撃は、3日前に始まった。 標的になっているのは、ここラファハから南東4,5キロのあたりに位置する、農村地帯のショウカ。 2日前の8月3日、1日休養をとってのんびりするつもりだったが、朝、家主のHが私と顔を合わせるなり血相を変えて言った。「昨夜、何があった

    t_kei
    t_kei 2006/08/07
    「近隣の人が、ここ3日で十数人、殺されているのだ。次が自分たちの番ではない、という保証はどこにもない。 なんて素敵な世界に、彼らは生きているんだろう」
  • 切ない目標 | つつがある日々

    小さな後悔をあげたらきりがないけれど、友人のMには、今までの31年間の人生の中で、特に悔やんでも悔やみきれないことが二つある。 もう10年以上前、18歳のときのこと。 サッカーのガザ・ユース代表のメンバーであったMは、ノルウェーで行われる大会に出場することになっていた。 ガザの代表として国際大会に参加するということは、もちろん嬉しかったけれど、それよりも、初めてヨーロッパの国に行けることの方がMには嬉しかった。さらには、大会後に企んでいる「あること」の方が、より彼を興奮させていた。 しかし、カイロへ向かうために通過しなくてはいけないガザーエジプト国境で、Mはイスラエルの係官から、「通行は認めない」旨を言い渡される。心当たりは全くない。「単なる」嫌がらせに過ぎないのは明らかだった。 他の代表メンバーたちは、カイロに向かってゲートを越えて行った。 納得がいかないけれど、交渉の余地などあるはずが

    t_kei
    t_kei 2005/10/16
    「俺は、自分の人生を生きたいだけだ。」
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