カナダのウォルマートが7月17日をもって、Visaクレジットカードの取扱いを停止することをWebサイト上で発表した。 「より低価格の商品とサービスを消費者に提供する」というウォルマートの事業方針と、Visaが加盟店に課する「法外な手数料」が真っ向から対立。両社間で長期にわたり交渉が続いていたが、Visa側のかたくなな主張にウォルマートがとうとうしびれを切らした結果だ。 この決別によってカナダの360店舗のウォルマートで、Visaカードが使えなくなる。 年間手数料が82億円 Visaは「最低レート適用」と主張 カナダのクレジットカード加盟業者が、手数料の高さに異論を唱えたのは初めてのことではない。業者の不満が政府の介入寸前というところまで発展した2014年、Visaとマスターカードはカナダの加盟店の手数料を平均1.5%まで引き下げることで合意した。 しかし一律レートを採用しているアメリカン・