漫画、アニメ、ライトノベル、テレビドラマなど、日本のコンテンツ作品で最もよく使われる舞台、モチーフ、世界観は、何と言っても「学校」だ。 見渡す限り、「学校」の影響が色濃く表れている。クラスメイト、先輩後輩、授業、部活、行事、放課後…一体どれだけ、「学校」に関する憧憬が生み出され、強められてきたのだろう。それに対する反感も含めて、日本のコンテンツの中心には「学校」がある。 それは、ゲームも例外ではない。ゲームの場合、舞台が学校になることはそれほどでもないが、そのシステムの中核には、根深く「学校」が組み込まれているというのが、僕の考えだ。 日本の学校制度それ自体に関しては、様々な問題がある。みんな何かしら言いたいことがあるはずだ。 しかしここでは、日本の学校的なものが持つ「メリット」について考えてみたい。 以前書いた記事「学校」と「企業」が成功しすぎた日本で述べたことだが、日本の「学校」は、卒