子どもが歌を覚えるとき、その歌にじっと聞き入っている。そして、数回、再生を繰り返して、あっという間に覚えてしまう。 その様子を横で見ていたのだが、その集中力たるや大人は足元にも及ばない。まさに、聞き入るという表現がしっくりくる。没頭しているのだ。 子どもは記憶力がいいのもあるだろうが、集中力も高いのだろう。むしろ、大人は記憶力が悪いのではなく、集中力が悪いのではあるまいか。 自分なども、英語の単語を覚えるために集中しようとするのであるが、会議の予定とか、振り込みとか、連絡が伝わっているか、etcetcetcなどなど、集中がたびたび遮断される。 これは、学習だけに限らず、読書やラジオを聞いていたりしても、突然、気がつくと思考が別のところにある。ページは進んでいるのであるが、その間の内容はまったく頭に入らない。また、覚えているところまで戻って読み直す。これでは効率が悪い。 種々の思い浮かぶ懸念