家や会社での利用者が増えているウオーターサーバー(給水器)の宅配水。麻布大学の古畑勝則教授(微生物学)が調べたところ、使用中に細菌が増殖し水道水の基準を満たさないものが数多くあるとわかった。体に影響のあるレベルではないが、「安全性確保のため、衛生管理の対策が必要だ」と話している。 宅配水とは、業者がサーバーを利用者に貸し出し、定期的に容器入り飲料水を宅配するもの。原料は地下水や濾過(ろか)した水道水など。一般家庭では、家族の人数にもよるが10~12リットル程度の容器1本を10日前後で消費するという。 昨年度、家庭や事務所などで使用中のサーバーの水140検体を調べた。その結果、全体の3割にあたる42検体が、水道水の水質基準における一般細菌の基準値(1ミリリットルあたり細菌の集落数が100以下)を上回った。
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