大手自動車メーカー フォルクスワーゲンが不正に排ガス規制を逃れていた問題をめぐり、ドイツの裁判所は詐欺の罪に問われていた傘下のアウディの元会長に対して、日本円にして1億7000万円あまりの罰金を含む有罪判決を言い渡しました。 地元メディアは、この問題の刑事裁判で有罪判決が言い渡されるのは初めてだと伝えています。 フォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に試験の時だけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載していた問題では、アウディの元会長でフォルクスワーゲンの取締役も務めていたシュタドラー氏が、不正を知りながら問題のある車の販売を続けたとして2019年に詐欺の罪に問われました。 南部ミュンヘンの裁判所は27日、シュタドラー氏に禁錮1年9か月、執行猶予3年と罰金110万ユーロ、日本円にして1億7千万円あまりを言い渡しました。 シュタドラー氏は無罪を訴えていましたが、