鉄道用複線PC単純T形桁橋(合成路盤)の建設において、横組スラブおよび張出しスラブに図-1に示すようなひび割れが発生した。支間長は23mであり、ひび割れはスラブ横断方向(橋軸直角方向)に10~15本(約2m間隔)発生しており、断面を貫通するもの、下面のみのもの、上面のみのものなど様々であった。ひび割れの幅は0.1mm程度のものが多く最大でも0.2mmであった。当該工事の場合には、ひび割れ対策のための収縮目地として設計図面に従い橋軸直角方向に5m間隔に深さ10mmの目地を設置していた。しかし、その部分以外の場所にひび割れが発生し、収縮目地部にひび割れを誘発することができなかった。なお、地覆部分には目地は設置されておらず、かつひび割れの発生は認められなかった。 スラブコンクリート(厚さ300mm)の施工手順は図-1に示すとおり(①→④)であり、コンクリートの打込みは1月~8月に行い、配合は「普