人文・社会科学について 単発的な話題を扱うブログです。 (目次はカテゴリごとに記してあります。 疑問点は サイト内検索で。) 水村美苗の「日本語が亡びるとき」について、解説と批評をする。 簡単に言えば、彼女の狙いはいいが、敵を間違えている。敵は、英語ではなく、ITだ。それが日本語を劣化させている。 ── 水村美苗の「日本語が亡びるとき」をちゃんと読む機会があったので、あらためて論じる。 ( 前回はこちら → ウェブと日本語:日本語は亡びるか? ) 前回は、本を読まないで、ネットの講評やら、まとめやらを読んで、その上に、私の考えを述べた。 しかし、これは、まずかったようだ。本人の話をちゃんと理解できていなかった。というか、本人の話をちゃんと理解できていない人の話を真に受けて、その上に話を構築してしまった。 ま、それはそれで、最後の結論は間違ってはいなかったと思うが、彼女の主張に対する批評・感