※これはフィクションです。実在の人物、団体、界隈などとは一切関係ありません。 そのひとが描く、すらりと伸びた手足が好きだった。 何にも染まらない白い肌が同じように白い肌と重なっている。草原の中に佇む、少年とも少女ともつかないその姿は確かに静止画としてそこから動かない筈なのに、きっと誰にも捕まえられない。吹き抜ける風のように自由で追いかけても追いかけてもすり抜けていくだろうから。 「尊い」 そんな私の口から零れたのは、たったそれだけ。ツイッターで回ってきた、その美しすぎるイラストについて、私はそれ以上語る言葉を持たなかった。 いや、持てなかった、と言うべきだろう。私のような語彙力のない人間がありふれた陳腐な言葉で褒めちぎっても何にもならない。 だからただ「尊い」とそれだけ言っていればいいのだ、そうだそうだ、それが正解だ。 残念なのは、一回しかふぁぼが出来ないこと。見た瞬間に無意識に1回ふぁぼ