岸田総理大臣は、22日の夜に来日するバイデン大統領との首脳会談で日本の防衛費の増額を表明する見通しであることが分かりました。 日米首脳会談の最大のテーマは、ロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、中国への対応で日米同盟の結束を打ち出すことが狙いです。 23日の会談で両首脳は中国を念頭に「核の傘」を含む軍事力で日本を守る「拡大抑止」について、「米国の関与は揺るぎない」などとした点を確認する見通しです。 そのうえで、「欧州とインド太平洋の安全保障は切り離せない」として、「台湾海峡の平和と安定の重要性」を改めて確認し、中国側を牽制(けんせい)する方針です。 さらに、中国側が保有する核戦力の透明性を求め、核軍縮を進めるよう呼び掛けることにしています。 また、日本の防衛費については、地域の安全保障に責任を持つ観点からNATO諸国並みにGDP比で2%程度を念頭に増額していく方針を伝える見通しです。 一方、