新型コロナウイルス感染防止のため外出制限が続くシンガポールで、薬物取引事件の被告が、オンライン会議システムを通じて死刑を宣告された。同国の最高裁判所によると、リモート(遠隔)裁判で被告に死刑が宣告されるのはこれが初めてだという。 「めっちゃ画面赤くね?」突然のZoom爆撃、会議無残 15日の一審の公判で死刑を宣告されたのは、37歳のマレーシア人男性。2011年に実行役の男性2人が手がけた28・5グラム以上のヘロインの違法取引を主導したとして、16年に逮捕されていた。シンガポールでは麻薬犯罪に対する刑罰が厳しく、実行役の2人についてもすでに死刑と終身刑が宣告されている。 被告側は「実行役とされる2人の証言は信用できない」として関わりを否定したが、裁判官は検察側の証明が十分だと判断した。 シンガポールでは4月7日から6月1日までの予定で、大半のオフィスを閉鎖する大規模な外出制限を続けている。刑