『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 2006年に出た『21世紀の歴史』で、08年に起こる米国発の世界金融危機の勃発を予見していたことから、母国フランスばかりでなく、世界中で注目が集まっているジャック・アタリ氏。06年の問題意識の流れを汲む3冊目の本が出版された。その『国家債務危機』の内容と過去のアタリ氏の考え方のベーシックな部分を、あらためて聞いた。 (聞き手/「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁) ──著作は50冊を超える。政治・経済の時事問題を扱った本から、マルクスやガンジーの伝記、戯曲、児童書まで書いているアタリさんは、「3~4人いるに違いない」「チョコレートと赤ワインが主食で、毎日3時間しか眠らない」などの伝説